予防歯科
予防歯科の現状
口内疾患が全身に与える被害
虫歯や歯周病という口内疾患の被害は、口内に留まりません。 虫歯や歯周病の原因菌により肺炎、心臓疾患、糖尿病、血管系の疾患、 低体重児出産などが引き起こされると近年指摘されています。歯科医院で治療すれば、口内の被害は治まるでしょう。 しかし原因菌が根絶されたわけではありません。虫歯や歯周病が発症してから治療するのではなく、 発症自体を抑制する必要があります。これを目的としているのが予防歯科治療です。
欧米諸国と日本の歯科治療の違い

現在、日本の80歳の方の平均残存歯数は約7本(28本のうちの7本!)。 対して北欧スウェーデンでの平均残存歯数は約20本といわれています。 いったい何がこの差を生んでいるのでしょうか? それは予防歯科の浸透度合いだといっても過言ではありません。
予防歯科とは虫歯や歯周病になってしまう前に行う歯科治療や歯科指導のことです。 欧米では歯科医院で2~3ヶ月に1回の検診(メインテナンス)を受けるという予防歯科が浸透しています。 スウェーデンのみならず、欧米諸国の予防歯科への取り組みは日本よりもはるかに進んでいます。 治療よりもメインテナンスに力を入れることにより、国民の平均残存歯数を向上させているのです。 日本では未だ「歯科医院は虫歯になったら行くところ」という認識を持つ方が大半です。 当院では、日本の予防歯科に対する意識が1日でも早く欧米並みになり、歯を保ち続けることができるように、 積極的に予防歯科治療を取り入れています。
歯周病について

日本は歯周病への理解度が低いといわれています。実際に誤解されている方が多いのですが、 歯を失う最大の原因は虫歯ではありません。また加齢によって自然と抜け落ちるわけでもありません。 歯を失う最大の原因は歯周病なのです。歯周病は歯肉と歯槽骨という顎の骨の一部を冒す病気です。 歯を支えている顎の骨は、歯周病菌によって破壊されます。その結果、支えを失った歯は抜け落ちてしまうのです。
歯周病の恐ろしさは危険信号をキャッチしにくいところにあります。 人間の身体はケガや病気の際に、痛みという信号を発し異常を訴えます。 ところが歯周病は進行が相当に進むまで「痛まない」のです。「痛くないのか……」なんて安心してはいけません。 痛みという信号を受け取れないため、手遅れなほどに進行した歯周病で歯を失う方は少なくありません。 歯周病の被害を未然に防ぐ方法はただ1つ。歯科医院での定期的な検診を受けること、それのみです。
当院の予防歯科治療の理念
きむら歯科医院では、う蝕(虫歯)のプロセスに対する治療(う蝕発症前治療)、 健康を守り育てる歯科医療、定期管理型歯科医療などの予防歯科治療を行っています。 これは、従来の歯科治療の基本であった早期発見・早期治療の「前」の段階、「虫歯や歯周病になる前」に防ぐ治療です。
虫歯や歯周病を治療すること以上に、患者様が本当に望んでいるのは、 「虫歯や歯周病にならないこと」であり、「削らない、詰めない、抜かない」ことです。 予防歯科治療はこれを実現させます。う蝕発生前治療や口内の定期管理により口内疾患を発生させないことこそが予防歯科の目的なのです。
メインテナンスの方法
以下に、きむら歯科医院で行っている口内のメインテナンス方法をご紹介します。
- 1)定期的な口内のチェックを行います
- 1~4ヶ月毎に口内を検診いたします。高精度の顕微鏡を用いて口内の細菌の量を計測し、 前回の検診時と比較して、細菌のチェックを行います。
- 2)検査結果をプリントアウトし、担当歯科衛生士から説明させていただきます
- 歯科衛生士より、わかりやすくかみ砕いて患者様の口内状態を説明させていただきます。 検査データはご自宅にお持ちいただき、前回の状態と比較していただけます。
- 3)歯石、歯垢を取り除きます
- PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)という方法で歯の表面から歯垢(プラーク)を取り除きます。
- 4)きれいになった歯の表面にフッ素を塗ります
- フッ素は歯の表面を強化し、細菌の活動を抑制します。またエナメル質の再石灰化を促す効果もあるのです。
- 5)希望される方には、歯周病や虫歯のリスクテストを行います
- 「カリエスリスクテスト」により、虫歯や歯周病になりやすい口内状態なのかどうかが判断できます。
メインテナンスの内容
- 予防検診(幼児~高校生対象)
-
- 口内のチェック(虫歯チェック、歯肉、かみ合わせ)
- ホームケアのチェック(フッ化物の有無、清掃状況)
- PMTC
- フッ素塗布
- 保護者の方への説明
- 健康ノート配布(成長の過程を確認できます)
- デンタルドックの内容(成人対象 4ヶ月~1年間隔)
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- 問診
- 口内チェック
- ホームケアのチェック
- 問題があればドクターチェック
- PMTC
- フッ素塗布
- 健康ノート配布
- 保険メインテナンスの内容(4ヶ月間隔)
-
- ポケットチェック
- 歯根の周りを掃除
メインテナンスの所要時間と料金
| 名称 | 対象 | 保険適用の有無 | 時間 |
|---|---|---|---|
| 予防検診 | 幼児~高校生 | なし(自費4,000円) | 30分 |
| デンタルドック | 成人 | なし(自費9,000円) | 60分 |
| 保険メインテナンス | - | 保険適用あり | 30分 |
PMTCとは

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、ご自分ではなかなか磨くことのできない部分、 汚れがたまりやすい部分を、歯のプロである歯科衛生士や歯科医が専用の機材を使用して行うクリーニングです。 虫歯や歯周病の原因菌の塊であるバイオフィルムを除去することができるため、 歯周病(歯肉炎)の予防に大きな効果があります。また、歯の表面の汚れを取って研磨することにより、 ツルツルのきれいな歯を保ちます。
PMTCとは
きむら歯科医院では、テレビや雑誌で最近取り上げられている「3DS」を行っています。 「3DS」は虫歯や歯周病の原因菌に抗菌剤を投与して滅菌し、再発を予防します。
3DSの流れ
- 歯をクリーニングします。
- 歯型を取って、患者様の歯並びに合わせた専用のトレイを作ります。
- そのトレイの中に虫歯菌や歯周病菌に抗菌剤を入れ、約5分間装着します。
- 歯を強化するフッ素を同じトレイに入れ、さらに約5分間装着します。
- 1~4を定期的に行うことで虫歯や歯周病の発生を防ぎます。
対象となる方は?
- お子様から大人の方まで、全年齢に対応
- 矯正治療中の患者様
- お子様に虫歯をうつしたくない、虫歯の多いお母様
治療費
全て、税込表記です。クリーニング費、トレイ制作費、抗菌剤費が含まれます。
| 初回 | 21,000円 |
|---|---|
| 2回目以降 | 10,500円 |
※費用は細菌検査により判断いたしますので、上記と異なる場合があります






